故事成語辞典
周りのことが気になって、一つのことに集中できないこと。
テレビの音で気が散って、宿題がちっとも進まない。
日曜日、セナはおじいちゃんと、つりぼりに来ました。お金をはらって、池の魚をつらせてもらう所です。「赤い浮きがしずんだら、さおを上げるんだぞ」おじいちゃんはそう言って、自分の糸を池に投げました。浮きは、水の上にうかぶ目じるしです。セナも浮きを見つめました。ところが、すぐ前の水草にシオカラトンボがとまりました。青い体がきれいで、つい目がそっちへ行きます。今度は、となりのおじさんのバケツで、魚がばしゃっとはねました。売店からは、焼きとうもろこしのにおいもしてきます。気が散ってばかりいるうちに、おじいちゃんはもう三びきつり上げていました。セナの浮きを引き上げてみると、えさだけがきれいになくなっていました。「よし」セナは、ぼうしのつばをぐっと下げました。トンボもバケツも、目のはしに入らないようにするためです。見えるのは、池と赤い浮きだけになりました。風が止まりました。浮きが、ちょん、と動きます。もう一度、ちょん。そして、すうっと水の中へ消えました。セナがさおを上げると、手の中で、さおがぐうんと弓のようにしなりました。
日曜日、セナはおじいちゃんと、つりぼりに来ました。お金をはらって、池の魚をつらせてもらう所です。
「赤い浮きがしずんだら、さおを上げるんだぞ」おじいちゃんはそう言って、自分の糸を池に投げました。浮きは、水の上にうかぶ目じるしです。
セナも浮きを見つめました。ところが、すぐ前の水草にシオカラトンボがとまりました。青い体がきれいで、つい目がそっちへ行きます。
今度は、となりのおじさんのバケツで、魚がばしゃっとはねました。売店からは、焼きとうもろこしのにおいもしてきます。
気が散ってばかりいるうちに、おじいちゃんはもう三びきつり上げていました。セナの浮きを引き上げてみると、えさだけがきれいになくなっていました。
「よし」セナは、ぼうしのつばをぐっと下げました。トンボもバケツも、目のはしに入らないようにするためです。見えるのは、池と赤い浮きだけになりました。
風が止まりました。浮きが、ちょん、と動きます。もう一度、ちょん。そして、すうっと水の中へ消えました。
セナがさおを上げると、手の中で、さおがぐうんと弓のようにしなりました。
「気」は心のはたらきのことです。心が一つにまとまらず、あちこちに散らばってしまうようすからできた言葉です。
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