むかしむかし、ある静かな村に、元気な河童が住んでいました。彼は川を自在に泳ぎ回り、村の子供たちに水泳を教えるほどの名人でした。子供たちは河童の技を見て、いつも感心していました。しかし、ある日、彼はちょっとした油断をしてしまったのです。
その日はとても晴れた日で、川の水もぬるんでいました。河童は子供たちと遊ぶために川に飛び込むと、いつも通りに泳ぎ始めました。しかし、遊びに夢中になりすぎて、流れが強い場所に近づいてしまったのです。気づいたときにはもう遅く、河童は流れに飲まれてしまいました。
村の子供たちはびっくりして、すぐに河童を助けようとしましたが、河童は名人であるにも関わらず、まさかの失敗をしてしまったのです。流れに逆らうことができず、おぼれそうになりながらも、なんとか岸にたどり着くことができました。こうした出来事から、誰でも思わぬ失敗をすることがあるという教訓が生まれたのです。
それ以来、村では「河童の川流れ」という言葉が語り継がれるようになりました。たとえば、友達が学校での発表で緊張して失敗したときに「河童の川流れだね」と言ったり、家でお母さんが料理を失敗したときに使ったりすることが多くなりました。どんなに得意なことでも、思わぬ失敗があるということをみんなが知るようになったのです。