故事成語辞典
人のために、自分の得にならない危ないことをあえてすること。
もめている話し合いのまとめ役を引き受けるなんて、火中の栗を拾うようなものだ。
六年生のクラスで、修学旅行の班決めをすることになりました。ところが、だれもいっしょになりたがらない子がいて、話し合いは気まずい空気になりました。それは、転校してきたばかりのリョウでした。リョウは、まだクラスになじめていなかったのです。どの班も「うちはもう人数がいっぱい」と言って、リョウを入れようとしませんでした。そのとき、学級委員のアオイが手をあげました。「リョウくん、わたしたちの班に来て。わたしが班長をするから」。アオイの班は、もともと仲よしの四人で組むつもりだった班です。班のメンバーからは「えっ」という声も上がりました。休み時間、友だちのミクが小声で言いました。「アオイ、わざわざ火中の栗を拾うことないのに。班の中でもめたら、アオイが困るんだよ」アオイは「でも、だれかが声をかけないと、リョウくんが一人になっちゃうから」と答えました。それからアオイは、班の話し合いでリョウにも意見を聞き、みんなが話しやすいように気を配りました。修学旅行の日、リョウは班のみんなと笑いながら写真をとっていました。帰りのバスで、ミクが言いました。「火中の栗を拾うなんて思ったけど、アオイが声をかけてよかったね」。アオイは、ほっとしたように笑いました。
六年生のクラスで、修学旅行の班決めをすることになりました。ところが、だれもいっしょになりたがらない子がいて、話し合いは気まずい空気になりました。
それは、転校してきたばかりのリョウでした。リョウは、まだクラスになじめていなかったのです。どの班も「うちはもう人数がいっぱい」と言って、リョウを入れようとしませんでした。
そのとき、学級委員のアオイが手をあげました。「リョウくん、わたしたちの班に来て。わたしが班長をするから」。アオイの班は、もともと仲よしの四人で組むつもりだった班です。
班のメンバーからは「えっ」という声も上がりました。休み時間、友だちのミクが小声で言いました。「アオイ、わざわざ火中の栗を拾うことないのに。班の中でもめたら、アオイが困るんだよ」
アオイは「でも、だれかが声をかけないと、リョウくんが一人になっちゃうから」と答えました。それからアオイは、班の話し合いでリョウにも意見を聞き、みんなが話しやすいように気を配りました。
修学旅行の日、リョウは班のみんなと笑いながら写真をとっていました。帰りのバスで、ミクが言いました。「火中の栗を拾うなんて思ったけど、アオイが声をかけてよかったね」。アオイは、ほっとしたように笑いました。
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