田子の浦に うち出でてみれば 白妙の
富士の高嶺に 雪は降りつつ
( 山辺赤人:やまべのあかひと )

よみかた

たごのうらに うちいでてみれば しろたへ(え)の ふじのたかねに ゆきはふりつつ

歌の意味

田子の浦の浜辺に出てみると、はるか遠くにそびえる富士山の山頂に、真っ白な雪が絶え間なく降り積もっている美しい光景が目に飛び込んできました。

詩の背景

この歌は、実際の視覚体験ではなく、作者が想像を膨らませて作り上げた富士山の雄大な景色を描いたものです。

もともと『万葉集』に収められていた力強い表現の歌を、時代に合わせてより柔らかで洗練された調べに詠み替えました。

「山辺赤人:やまべのあかひと」は何をした人?

山辺赤人(やまべのあかひと)は、奈良時代初期の歌人です。

「三十六歌仙」の一人として知られ、自然を詠むことを得意としていました。

天皇のお供をして各地を旅し、美しい風景を歌にすることに非常に優れていた人物です。

その優れた感性と表現力は、後世の歌人たちからも高く評価され、日本の自然美を言葉で描き出した偉大な歌人として、歴史にその名を刻んでいます。

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