ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川
からくれなゐに 水くくるとは
( 在原業平朝臣:ありわらのなりひらあそん )

よみかた

ちはやぶる かみよもきかず たつたがは(わ) からくれなゐ(い)に みずくくるとは

歌の意味

神代の昔でさえも聞いたことがありません。

龍田川の水を、舞い散る紅葉が燃えるような鮮やかな赤色に染め上げているこの光景は、あまりにも神秘的で美しいものです。

詩の背景

この歌は、業平がかつて想いを寄せていた二条の后(高子)の屋敷で、屏風に描かれた龍田川の紅葉の絵を見て詠んだものです。

燃えるような紅葉が川を真っ赤に染める情景に、かつての二人の情熱的な恋心を投影し、神代の昔にも例を見ないほどの神秘的な美しさとして表現しています。

「在原業平朝臣:ありわらのなりひらあそん」は何をした人?

在原業平朝臣(825年〜880年)は、六歌仙の一人であり、平城天皇の孫にあたります。

「伊勢物語」の主人公のモデルとされており、平安時代の貴族社会において、優れた歌人としてその名が語り継がれています。

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