吹くからに 秋の草木の しをるれば
むべ山風を あらしといふらむ
( 文屋康秀:ふんやのやすひで )

よみかた

ふくからに あきのくさきの しを(お)るれば むべやまかぜを あらしといふ(う)らむ(ん)

歌の意味

山から風が吹くと、秋の草木はたちまちしおれてしまいます。

なるほど、だからこそ山から吹き降ろすその風を「あらし」と呼ぶのだということに納得がいきます。

詩の背景

山から吹く風が秋の草木を傷め、しおれさせる様子から、「山」と「風」を合わせると「嵐」になるという漢字の構成を巧みに見立てています。

理屈による説明と、風の荒々しさを掛け合わせた知的でユーモアのある一首です。

「文屋康秀:ふんやのやすひで」は何をした人?

文屋康秀(生年不詳〜887年頃)は、六歌仙のひとりに数えられ、平安時代の歌壇で活躍しました。

小野小町と親交があったとされ、その独創的で遊び心のある作風は、当時の教養ある貴族たちに親しまれていました。

慣用句 学習用問題