山川に 風のかけたる しがらみは
流れもあへぬ 紅葉なりけり
( 春道列樹:はるみちのつらき )

よみかた

やまがは(わ)に かぜのかけたる しがらみは ながれもあへ(え)ぬ もみぢ(じ)なりけり

歌の意味

山川の流れに風が渡した「しがらみ」は、なんと、川面を流れることもできずにせき止められた紅葉の葉であったことよ。

詩の背景

風によって吹き寄せられた紅葉が、川の流れを堰き止める柵(しがらみ)のように見えたという、豊かな想像力に基づいた一首です。自然の偶然の造形を、風の粋な仕業と見立てる感性が高く評価されています。

「春道列樹:はるみちのつらき」は何をした人?

春道列樹(生年不詳〜920年)は、910年に歴史を学ぶ文章生になりました。

歌人としては無名だったこの歌で有名になりました。

慣用句 学習用問題