誰をかも 知る人にせむ 高砂の
松も昔の 友ならなくに
( 藤原興風:ふじわらのおきかぜ )

よみかた

たれをかも しるひとにせむ(ん) たかさごの まつもむかしの ともならなくに

歌の意味

長生きしてしまった今、これから誰を親しい友とすればよいのだろうか。

長寿で知られる高砂の松でさえ、昔から親しくしてきた友というわけではないのに。

詩の背景

長寿を全うした老境の作者が、かつての友人を失った孤独と、話し相手のいない寂しさを詠んでいます。

不変であるはずの松にさえ過去の共有がないことを嘆くことで、過ぎ去った時間と失われた絆の重さが際立つ一首です。

「藤原興風:ふじわらのおきかぜ」は何をした人?

藤原興風(生年不詳)は、宇多天皇の時代に活躍した歌人であり、三十六歌仙のひとりです。

また、琵琶や琴の名手としても知られていました。

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