忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで
( 平兼盛:たいらのかねもり )

よみかた

しのぶれど いろにいでにけり わがこひ(い)は ものやおもふ(う)と ひとのとふ(う)まで

歌の意味

誰にも知られないようにと心に秘めてきたけれど、私の恋心はついに顔色に出てしまったようです。

人に「何か物思いでもしているのですか」と尋ねられるほどに。

詩の背景

恋心を隠し通そうと努力しても、隠しきれずに表情や態度に溢れ出てしまう切実な心情を詠んでいます。

歌合という勝負の場で、自身の恋心を赤裸々に告白するような、情熱とリアリティが共存した名歌です。

「平兼盛:たいらのかねもり」は何をした人?

平兼盛(生没年不詳〜990年)は、光孝天皇のひ孫であり、三十六歌仙のひとりです。

皇族から臣下に下り、平の姓を名乗りました。

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