八重むぐら しげれる宿の さびしきに
人こそ見えね 秋は来にけり
( 恵慶法師:えけいほうし )

よみかた

やへ(え)むぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり

歌の意味

つる草が幾重にも生い茂る荒れた家、その寂しさに人は誰も訪ねてこないけれど、秋だけは変わらずやってきたのだなあ。

詩の背景

かつて栄華を極めた邸宅が朽ち果て、荒れ果てた様を目の当たりにして詠まれた歌です。

人の訪れは絶えたものの、季節だけは残酷なまでに平等に巡ってくることに、人生の無常観が表現されています。

「恵慶法師:えけいほうし」は何をした人?

恵慶法師(生没年不詳)は、播磨国(兵庫県)の国分寺の講師(国の僧侶の監督)だったといわれる人物です。

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