風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
くだけて物を 思ふころかな
( 源重之:みなもとのしげゆき )

よみかた

かぜをいたみ いは(わ)うつなみの おのれのみ くだけてものを おもふ(う)ころかな

歌の意味

風が激しいために岩に打ち寄せた波が砕け散るように、相手は岩のように頑なでつれない。

それなのに、私だけが心砕けて思い悩んでいるこの頃であるよ。

詩の背景

激しく打ち寄せては砕け散る波に自らの恋心を重ね、相手の冷淡な態度に対する切ない諦めと、止めどない恋の苦しみを表現しています。

「源重之:みなもとのしげゆき」は何をした人?

源重之(生年不詳〜1003年)は、清和天皇の皇子、貞元親王の孫です。

三十六歌仙のひとりですが、官職は低かったです。

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