夜をこめて 鳥の空音は はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ
( 清少納言:せいしょうなごん )

よみかた

よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふ(おう)さかの せきはゆるさじ

歌の意味

夜が明けないうちに、にわとりの鳴きまねをして函谷関を開けさせた中国の故事のように、あなたも私をだまそうとされているのでしょう。

ですが、あの逢坂の関は決してあなたを通すことはありません。

詩の背景

相手の言い訳を単に否定するのではなく、中国の歴史故事という知的背景を重ねて切り返すことで、相手をたしなめつつも、洗練された大人の関係性を鮮やかに描き出しています。

「清少納言:せいしょうなごん」は何をした人?

清少納言(966年頃〜1025年頃)は、清原元輔の娘であり、曽祖父に深養父、父に藤原兼隆を持つ名門の家柄に生まれました。

一条天皇の中宮彰子に仕え、宮廷の生活や自身の鋭い観察眼を綴った随筆『枕草子』の作者として広く知られています。

彼女は卓越した知的才能と洗練された文才を備え、当時の宮廷社会においても一目置かれる存在でした。

その感性は歴史の壁を超え、現在においても日本文学史上の輝かしい傑作として、多くの人々に読み継がれています。

慣用句 学習用問題