春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
( 周防内侍:すおうのないし )

よみかた

はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひ(い)なくたたむ(ん) なこそを(お)しけれ

歌の意味

春の夜の夢のように儚いものであっても、うわべだけの気持ちであなたに腕枕をお借りしたなら、つまらないうわさが立ってしまうでしょう。

そんなことで自分の評判が傷つくのは本当に惜しく、くやしいことです。

詩の背景

相手の機知に富んだアプローチに対し、気後れすることなく機知とユーモアで切り返すことで、自らの品位を守りつつも場の雰囲気を和やかに保つ、優れた女性の機転を示しています。

「周防内侍:すおうのないし」は何をした人?

周防内侍(生年不詳〜1148年頃)。

平仲子。

後冷泉天皇、後三条天皇、白河天皇、堀河天皇に内侍として仕えた。

宮廷の様々な行事や歌会で活躍し、優れた歌人としてその名を馳せました。

彼女の歌は機知に富み、洒脱なユーモアと洗練された表現力が特徴です。

長きにわたり複数の天皇に仕えた経験を通じて培われた深い教養と人間的な魅力は、当時の宮廷社会において多くの人々を魅了し、高く評価され続けました。

慣用句 学習用問題