長らへば またこのごろや しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき
( 藤原清輔朝臣:ふじわらのきよすけあそん )

よみかた

ながらへ(え)ば またこのごろや しのばれむ(ん) うしとみしよぞ いまはこひ(い)しき

歌の意味

この先もずっと長く生き長らえていれば、今苦しんでいるこの時期のことも、いつか懐かしく思い出されるのだろうか。

かつてはあんなにも辛く思い詰めていた過去の日々も、今振り返ってみれば実に愛しく懐かしく感じられるのだから。

詩の背景

人生の苦難や不遇の連続に直面しながらも、現在のつらい経験がいずれ懐かしい思い出に変わる日が来ると信じ、長い時間の中で培われる人生の深みと希望を前向きに描き出しています。

「藤原清輔朝臣:ふじわらのきよすけあそん」は何をした人?

藤原清輔朝臣(1104年〜1177年)。

左京大夫顕輔79の息子。

のちに歌人として認められ、平安時代の歌学をまとめた。

彼は卓越した学識と情熱をもって数々の歌論や研究を残し、当時の歌道界の理論的支柱として大きな足跡を遺しました。

父との不仲や不遇な境遇に苦しみながらも、和歌に対する純粋な探求心を決して失うことはなく、後進の育成や古典の継承に多大な貢献を果たしました。

その揺るぎない姿勢と情熱から生み出された数々の業績は、平安末期から鎌倉初期にかけての和歌の発展において極めて重要な役割を果たした人物として、今なお深く称賛され続けています。

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