玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの 弱りもぞする
( 式子内親王:しょくしないしんのう(しきしないしんのう) )

よみかた

たまのを(お)よ たえなばたえね ながらへ(え)ば しのぶることの よは(わ)りもぞする

歌の意味

私の命よ、消え果てるものならいっそ絶えてしまえ。

このまま生き長らえていると、激しく募る恋心を耐え忍ぶ気力も弱まってしまい、ついには人に知られてしまうかもしれないから。

詩の背景

禁じられた激しい恋に身を焦がし、募る思いをこれ以上隠し通せなくなるくらいなら、いっそ命が絶えてしまいたいという切実で圧倒的な恋の苦悩を描き出しています。

「式子内親王:しょくしないしんのう(しきしないしんのう)」は何をした人?

式子内親王(1149年?〜1201年)。

後白河院の第三皇女。

賀茂神社の斎院を務め、晩年には出家した。

彼女は平安時代末期から鎌倉初期にかけて活躍した類まれな才能を持つ女流歌人であり、新古今和歌集の時代を代表する歌聖の一人として数えられています。

その生涯は恋愛が許されない過酷な環境にありながらも、内面の情熱と深い精神性を昇華させた数々の名歌を残しました。

繊細で気品に満ちた優美な歌風は、当時の歌壇に大きな影響を与え、後世の文学や人々の心に永遠の輝きを放ち続けています。

慣用句 学習用問題