マイは、同じクラスのサクラのことが苦手でした。マイが手をあげて答えると、サクラも手をあげて別の答えを言います。マイが絵をほめられると、次の日にはサクラも絵を持ってきます。
マイは、サクラがいつも自分にはり合ってくるように感じていました。そのうち、サクラが何をしていても気になり、いやな気持ちになるようになりました。いつの間にか、サクラを目の敵にしていたのです。
ある日、学級新聞の係で、マイとサクラが同じ班になりました。マイは「よりによって」と思いましたが、しかたなくいっしょに記事を書くことになりました。
話し合ってみると、サクラは物知りで、記事のアイデアをたくさん出してくれました。マイが絵をかくと、「マイの絵、前からいいなと思っていたんだ。だから、わたしも絵をがんばろうと思って」と言いました。
マイは、おどろきました。はり合ってくると思っていたのは、自分の思いこみだったのです。サクラは、マイのことをいいなと思って、まねをしていただけでした。
できあがった学級新聞は、クラスでいちばん人気になりました。マイは「どうしてあんなに目の敵にしていたんだろう」とふり返りながら、次の号のテーマをサクラといっしょに考え始めました。