故事成語辞典
距離がとても近いこと。
学校は家から目と鼻の先なので、朝はぎりぎりまで寝ていられる。
「あと百メートル!」校庭のフェンスの外から、だれかのお母さんの声が聞こえました。冬の持久走大会、四年生の女子は二キロを走ります。ソラは、学校のうらの坂をのぼりきったところで、もう息が苦しくて、足が自分のものではないようでした。校門に入ると、ゴールのテープは目と鼻の先です。テープの両はしを、体育係の六年生が持っているのも見えます。それなのに、そこまでがとても遠く感じました。九月の練習では、ソラは十五番でした。今日は、ここまで九番です。うしろから、ざっ、ざっ、と足音が近づいてきて、同じクラスのナナミが横にならびました。練習では、いつもソラの前を走っていた子です。ソラは、うでを大きくふりました。くつのひもがほどけかけていましたが、止まるわけにはいきません。先生たちの「がんばれ」が、ひとかたまりになって聞こえました。テープを切ったのは、ナナミのほうが半歩先でした。ソラは十番。ゴールのうしろのしばふにすわりこむと、ナナミもとなりにたおれこんできました。二人とも、しばらく何も言えません。「ソラの足音、こわかった」先に口を開いたのはナナミでした。ソラは、ひもを結び直しながら、「坂のところで、ぬけると思ったのに」と言いました。帰りの会で、先生が順位のカードを配りました。ソラのカードには、「十番 九月より五つ上」と赤ペンで書いてありました。ソラは、それを連絡帳にはさんで、家までの坂をゆっくり歩いて帰りました。
「あと百メートル!」校庭のフェンスの外から、だれかのお母さんの声が聞こえました。冬の持久走大会、四年生の女子は二キロを走ります。ソラは、学校のうらの坂をのぼりきったところで、もう息が苦しくて、足が自分のものではないようでした。
校門に入ると、ゴールのテープは目と鼻の先です。テープの両はしを、体育係の六年生が持っているのも見えます。それなのに、そこまでがとても遠く感じました。
九月の練習では、ソラは十五番でした。今日は、ここまで九番です。うしろから、ざっ、ざっ、と足音が近づいてきて、同じクラスのナナミが横にならびました。練習では、いつもソラの前を走っていた子です。
ソラは、うでを大きくふりました。くつのひもがほどけかけていましたが、止まるわけにはいきません。先生たちの「がんばれ」が、ひとかたまりになって聞こえました。
テープを切ったのは、ナナミのほうが半歩先でした。ソラは十番。ゴールのうしろのしばふにすわりこむと、ナナミもとなりにたおれこんできました。二人とも、しばらく何も言えません。
「ソラの足音、こわかった」先に口を開いたのはナナミでした。ソラは、ひもを結び直しながら、「坂のところで、ぬけると思ったのに」と言いました。
帰りの会で、先生が順位のカードを配りました。ソラのカードには、「十番 九月より五つ上」と赤ペンで書いてありました。ソラは、それを連絡帳にはさんで、家までの坂をゆっくり歩いて帰りました。
顔の中で、目と鼻がとても近い所にあることにたとえた言い方です。
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