故事成語辞典
人の急所をついた、きびしいいましめ。
「練習で手を抜く人は試合でも勝てない」というコーチの言葉は、ぼくにとって頂門の一針だった。
中学二年のりょうたは、テニス部のレギュラーです。最近は試合に勝つことが多く、少し練習を手ぬきするようになっていました。ある日の練習のあと、コーチがりょうたを呼びました。「りょうた、最近、サーブの練習をしていないね。勝っているのは、相手がまだ君のくせを知らないからだ。このままだと、夏の大会では通用しないよ」。りょうたは、どきっとしました。自分でも、サーブが弱いことは分かっていたのに、見ないふりをしていたのです。言われたことが、胸の真ん中にささりました。家に帰って、りょうたはそのことをお父さんに話しました。お父さんは言いました。「それは頂門一針だね。人の急所をついた、きびしいいましめのことだよ。言いにくいことを言ってくれるコーチは、ありがたいものだ」。次の日から、りょうたは毎朝早く学校へ行き、サーブの練習を続けました。最初はなかなか入りませんでしたが、少しずつ安定するようになりました。夏の大会で、りょうたはサーブで何度もポイントを取りました。試合のあと、コーチに「あのときの頂門一針のおかげです」と頭を下げると、コーチは笑ってうなずいてくれました。
中学二年のりょうたは、テニス部のレギュラーです。最近は試合に勝つことが多く、少し練習を手ぬきするようになっていました。
ある日の練習のあと、コーチがりょうたを呼びました。「りょうた、最近、サーブの練習をしていないね。勝っているのは、相手がまだ君のくせを知らないからだ。このままだと、夏の大会では通用しないよ」。
りょうたは、どきっとしました。自分でも、サーブが弱いことは分かっていたのに、見ないふりをしていたのです。言われたことが、胸の真ん中にささりました。
家に帰って、りょうたはそのことをお父さんに話しました。お父さんは言いました。「それは頂門一針だね。人の急所をついた、きびしいいましめのことだよ。言いにくいことを言ってくれるコーチは、ありがたいものだ」。
次の日から、りょうたは毎朝早く学校へ行き、サーブの練習を続けました。最初はなかなか入りませんでしたが、少しずつ安定するようになりました。
夏の大会で、りょうたはサーブで何度もポイントを取りました。試合のあと、コーチに「あのときの頂門一針のおかげです」と頭を下げると、コーチは笑ってうなずいてくれました。
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