故事成語辞典
とっておきの、いちばん有効なやり方。
どうしても弟が泣きやまないので、ぼくは奥の手の変顔を見せた。
小学五年のたくみは、三歳のいとこのゆいちゃんのお守りをたのまれました。ゆいちゃんは、お母さんがいなくなったとたん、大きな声で泣き出してしまいました。たくみは、絵本を読んだり、ボールで遊んだりしましたが、ゆいちゃんは泣きやみません。おもちゃを見せても、首を横にふるばかりです。たくみは、とうとう奥の手を出すことにしました。それは、学校の休み時間に練習していた、手品です。「よく見ててね。このコインが、消えるよ」。たくみが手をにぎって、ぱっと開くと、コインはありません。ゆいちゃんは、泣くのをやめて、目を丸くしました。「どこ、どこ」。たくみがゆいちゃんの耳のうしろから、コインを取り出すと、ゆいちゃんはきゃっきゃっと笑い出しました。それから、ゆいちゃんは「もう一回」と何度もせがみました。たくみは、二十回以上も同じ手品を見せることになりました。お母さんが帰ってくると、ゆいちゃんは「お兄ちゃん、まほうつかい」とうれしそうに話しました。たくみは、練習しておいてよかったと、胸をなでおろしました。
小学五年のたくみは、三歳のいとこのゆいちゃんのお守りをたのまれました。ゆいちゃんは、お母さんがいなくなったとたん、大きな声で泣き出してしまいました。
たくみは、絵本を読んだり、ボールで遊んだりしましたが、ゆいちゃんは泣きやみません。おもちゃを見せても、首を横にふるばかりです。
たくみは、とうとう奥の手を出すことにしました。それは、学校の休み時間に練習していた、手品です。
「よく見ててね。このコインが、消えるよ」。たくみが手をにぎって、ぱっと開くと、コインはありません。ゆいちゃんは、泣くのをやめて、目を丸くしました。
「どこ、どこ」。たくみがゆいちゃんの耳のうしろから、コインを取り出すと、ゆいちゃんはきゃっきゃっと笑い出しました。
それから、ゆいちゃんは「もう一回」と何度もせがみました。たくみは、二十回以上も同じ手品を見せることになりました。
お母さんが帰ってくると、ゆいちゃんは「お兄ちゃん、まほうつかい」とうれしそうに話しました。たくみは、練習しておいてよかったと、胸をなでおろしました。
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