手に取るように(てにとるように)

「手に取るように」の意味

すぐ目の前にあるように、はっきりと分かる様子。

「手に取るように」の使い方

山の上からは、町の様子が手に取るように見えた。

小学生に理解できる「手に取るように」を使った物語

小学六年のそうたのクラスでは、劇の練習で、主役のはるかがセリフをわすれてしまうことがよくありました。

はるかは、セリフをわすれると、目が泳いで、手をぎゅっとにぎりしめます。となりで演じているそうたには、はるかのあせる気持ちが手に取るようにわかりました。

そこで、そうたは考えました。はるかがつまったら、自分のセリフの中に、さりげなく次のセリフのヒントを入れてあげよう。

練習のたびに、そうたは、はるかのセリフも全部覚えるようにしました。はるかがつまったとき、そうたは「それで、きみは森へ行くんだったよね」と、自然に助け船を出しました。

はるかは、はっとした顔をして、すぐに続きのセリフを言うことができました。練習のあと、はるかは「ありがとう。すごく助かった」と言いました。

本番の日、はるかは一度もつまることなく、最後まで演じきりました。そうたのヒントは、一度も使わずにすみました。

終わったあと、はるかは笑って言いました。「そうたくんが助けてくれると思ったら、安心して、セリフもわすれなかったよ」。そうたも、うれしくなりました。

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