故事成語辞典
大きな手がらを立てたかのように、得意になっている様子。
兄のまちがいを見つけた弟は、鬼の首を取ったように大喜びした。
中学一年のしゅんは、物知りな兄にいつもかなわないと思っていました。兄は高校二年生で、何を聞いてもすぐに答えてくれるのです。ある日、兄が「日本で一番大きな湖は霞ケ浦だよ」と言いました。しゅんは、社会の授業で習ったばかりのことを思い出しました。「ちがうよ。一番は琵琶湖で、霞ケ浦は二番目だよ」。地図帳で確かめると、しゅんの言うとおりでした。しゅんは、鬼の首を取ったように大喜びしました。「お兄ちゃんでもまちがえるんだね」と、夕ご飯のときも、ねる前も、何度も言いました。兄は最初、笑っていましたが、だんだんむっとした顔になりました。お母さんが「しゅん、もうそのくらいにしたら」と言いました。しゅんは、自分がはしゃぎすぎていたことに気づきました。兄は、しゅんがまちがえたとき、一度もからかったことがなかったのです。次の日、しゅんは兄に「しつこく言ってごめん」とあやまりました。兄は「いいよ。しゅんも勉強しているんだな」と、少しうれしそうに笑いました。
中学一年のしゅんは、物知りな兄にいつもかなわないと思っていました。兄は高校二年生で、何を聞いてもすぐに答えてくれるのです。
ある日、兄が「日本で一番大きな湖は霞ケ浦だよ」と言いました。しゅんは、社会の授業で習ったばかりのことを思い出しました。
「ちがうよ。一番は琵琶湖で、霞ケ浦は二番目だよ」。地図帳で確かめると、しゅんの言うとおりでした。
しゅんは、鬼の首を取ったように大喜びしました。「お兄ちゃんでもまちがえるんだね」と、夕ご飯のときも、ねる前も、何度も言いました。
兄は最初、笑っていましたが、だんだんむっとした顔になりました。お母さんが「しゅん、もうそのくらいにしたら」と言いました。
しゅんは、自分がはしゃぎすぎていたことに気づきました。兄は、しゅんがまちがえたとき、一度もからかったことがなかったのです。
次の日、しゅんは兄に「しつこく言ってごめん」とあやまりました。兄は「いいよ。しゅんも勉強しているんだな」と、少しうれしそうに笑いました。
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