天高く馬肥ゆる秋
(てんたかくうまこゆるあき)

「天高く馬肥ゆる秋」の意味

秋は空が高くすみわたり、馬もよく食べて太るほど食べ物がおいしい、気持ちのよい季節だということ。

「天高く馬肥ゆる秋」の使い方

天高く馬肥ゆる秋になり、新米がおいしくて、ついごはんをおかわりしてしまう。

小学生に理解できる「天高く馬肥ゆる秋」を使った物語

十月のある日曜日、あきらの家族は、近くの山へ栗ひろいに出かけました。

車をおりると、空はどこまでも青く、雲ひとつありませんでした。夏のむしあつさがうそのように、風はさわやかでした。

山道を歩くと、足もとにはいがいがの栗がたくさん落ちていました。あきらは軍手をはめて、くつでいがをふみ、中からつやつやの栗を取り出しました。妹も、小さなかごを手に、むちゅうになって栗を集めました。

お昼になると、家族で草の上にシートを広げ、おにぎりを食べました。おにぎりは、今年とれたばかりの新米で作ったものです。あきらは三つも食べて、さらにお母さんのおにぎりにも手をのばしました。

「あきら、よく食べるね。」お父さんが笑うと、おばあちゃんが空を見上げて言いました。「天高く馬肥ゆる秋、と言うからね。空は高くて、食べ物はおいしい。食いしんぼうになるのも、むりはないよ。」

「ぼく、馬みたいに太っちゃうかな。」あきらが言うと、みんなが大笑いしました。

その夜、家族で栗ごはんを食べました。ほくほくした栗と新米のごはんは、言葉にできないほどおいしいものでした。あきらはおかわりをしながら、天高く馬肥ゆる秋という言葉が、すっかり好きになりました。

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