腰を抜かす(こしをぬかす)

「腰を抜かす」の意味

ひどく驚いて、立てなくなること。

「腰を抜かす」の使い方

暗い部屋で急に弟が飛び出してきて、腰を抜かしそうになった。

小学生に理解できる「腰を抜かす」を使った物語

「牛なんて、こわくもなんともないよ」。牧場へ向かう車の中で、中学生のジュンはそう言っていました。妹のマユは、生まれて初めての乳しぼり体験が楽しみで、朝からずっとそわそわしていました。

牛小屋に着くと、まずジュンの番が来ました。係のお姉さんに教わったとおり、白黒の大きな牛の横にしゃがみこみ、そっと手をのばします。

そのときです。牛が首をぐるっとこちらに向けて、「ンモオオオー」と鳴きました。すぐ耳もとで聞くその声は、トラックのクラクションのようでした。ジュンは「うわっ」と言ったまま、わらの上にしりもちをつき、そのまま立てなくなってしまいました。

係のお姉さんは、「この子はハナコっていうんです。あいさつしただけなんですよ」と笑いながら、ジュンを引っぱり起こしてくれました。お父さんは「みごとに腰を抜かしたなあ」と言いながら、しっかりスマホで写真をとっていました。

マユの番になると、ハナコはもう鳴きませんでした。しぼった牛乳は手のひらの上でまだあたたかく、少しあまいにおいがしました。帰りの車で、マユが写真の話をしようとすると、ジュンはだまってイヤホンをつけてしまいました。

「腰を抜かす」の例文

  • 庭の物置を開けたら大きなヘビがいて、祖母は腰を抜かし、しばらく立てなかった。
  • 電気代の請求書を見た母は、思っていた額の倍だったので腰を抜かした。
  • 夜道で急に名前を呼ばれて腰を抜かすほど驚いたが、振り向くと友だちだった。

「腰を抜かす」の類語

「腰を抜かす」の由来

ひどく驚いて腰に力が入らず、立てなくなる様子をそのまま言った言い方です。

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