故事成語辞典
力のある人とつながりがあり、その人に守られたり影響を受けたりしていること。
その店は、町の有力者の息がかかっているといううわさだ。
ある村に、大きな米問屋がありました。問屋の主人は村一番のお金持ちで、役人とも親しくしていました。村のはずれに、新しく小さな店ができました。店を開いたのは、問屋の主人のおいでした。店はまだ小さいのに、村の人たちはだれも文句を言いません。ある日、村の子どもが、おじいさんに聞きました。「どうして、あの店のことは、だれも悪く言わないの?」。おじいさんは、少し声を小さくして答えました。「あの店は、問屋の主人の息がかかっているからだよ。何かあれば、問屋の主人が守ってくれる。だから、みんな気をつかっているのさ」。子どもは、力のある人とつながっていると、まわりの人の態度まで変わるのだと知りました。けれど、店の主人は、問屋の主人の息がかかっていることに頼ろうとはしませんでした。毎朝早く起きて店をきれいにし、お客さんにていねいにあいさつをしました。品物の値段も、ほかの店と同じにしていました。やがて村の人たちは、問屋の主人のためではなく、店の主人の人がらにひかれて、その店で買い物をするようになったのでした。
ある村に、大きな米問屋がありました。問屋の主人は村一番のお金持ちで、役人とも親しくしていました。
村のはずれに、新しく小さな店ができました。店を開いたのは、問屋の主人のおいでした。店はまだ小さいのに、村の人たちはだれも文句を言いません。
ある日、村の子どもが、おじいさんに聞きました。「どうして、あの店のことは、だれも悪く言わないの?」。
おじいさんは、少し声を小さくして答えました。「あの店は、問屋の主人の息がかかっているからだよ。何かあれば、問屋の主人が守ってくれる。だから、みんな気をつかっているのさ」。
子どもは、力のある人とつながっていると、まわりの人の態度まで変わるのだと知りました。
けれど、店の主人は、問屋の主人の息がかかっていることに頼ろうとはしませんでした。毎朝早く起きて店をきれいにし、お客さんにていねいにあいさつをしました。品物の値段も、ほかの店と同じにしていました。
やがて村の人たちは、問屋の主人のためではなく、店の主人の人がらにひかれて、その店で買い物をするようになったのでした。
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