心にかかる(こころにかかる)

「心にかかる」の意味

気になって、心配に思うこと。

「心にかかる」の使い方

入院している祖父のことが、ずっと心にかかっている。

小学生に理解できる「心にかかる」を使った物語

レンが気がついたのは、夜、ふとんに入ってからでした。図書室で借りた『ふしぎな星の図鑑』を、きょうの帰りに返却ボックスに入れてきました。その本に、しおりの代わりにはさんでいたのは、北海道のおばあちゃんからとどいたはがきだったのです。

はがきには、おばあちゃんが畑でとったじゃがいもの絵と、「夏休みにまっているよ」という字がかいてありました。絵は、いつもおばあちゃんが自分でかきます。

「明日、図書室の先生に言えばいいよ」とお母さんは言いましたが、レンはなかなかねむれませんでした。もし、だれかがあの本をすぐに借りていったら。はがきが、ほかの本のあいだにまぎれこんだら。

次の日は、一時間目の算数も、二時間目の音楽も、はがきのことが心にかかって、先生の話が半分しか入ってきません。リコーダーのドの音をまちがえて、となりのマナに「レン、きょうへんだよ」と言われました。

中休みのチャイムが鳴ると、レンは図書室へ走りました。図書室の田村先生は、返ってきた本を台車にのせて、ちょうどたなにもどしているところでした。「星の図鑑? ああ、まだここにあるよ」先生が台車の下の段から本を出してページをぱらぱらめくると、土星のページから、はがきがすべり落ちました。

レンはそれを両手で受け止めて、じゃがいもの絵を確かめました。先生は「いいしおりだね」と笑ってから、「この図鑑、もう一回借りていく?」と聞きました。

レンは少し考えてから首をふり、かわりに、カウンターの箱に入っていた、図書委員の手作りのしおりを一まいもらって帰りました。はがきは、その日から、つくえの引き出しのいちばん上に入っています。

「心にかかる」の例文

  • となりの家にあずけてきた犬のことが心にかかって、母は旅行先から何度も電話をかけた。
  • 港を出た日から、船長は遠くの海で生まれた台風の進み方が心にかかっていた。
  • けんかしたまま別れた友だちのことが心にかかり、ぼくはその夜、短い手紙を書いた。

「心にかかる」の類語

  • 気にかかる
  • 案じる

「心にかかる」の由来

心配なことが、心に引っかかったままになっている様子にたとえた言い方です。

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