犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)

「犬の遠吠え」の意味

弱い者が、かげで強がったり、悪口を言ったりすること。

「犬の遠吠え」の使い方

負けたあとで相手の悪口を言っても、犬の遠吠えにしかならない。

小学生に理解できる「犬の遠吠え」を使った物語

中学二年のたつやは、テニス部の部内戦で、一年生のりょうに負けてしまいました。りょうは、入部してまだ半年の後輩です。

更衣室で、たつやは友だちに言いました。「今日は調子が悪かっただけだよ。あいつのサーブなんて、たいしたことないし」。

そのとき、たつやは、ふと自分の言葉を聞いて、いやな気持ちになりました。本人のいないところで強がっても、ただの犬の遠吠えだと気づいたのです。

本当は、りょうのサーブは速く、たつやはまったく返せませんでした。くやしさをごまかすために、悪口を言っていただけでした。

次の日、たつやは練習のあとで、りょうに声をかけました。「昨日はおめでとう。サーブのこつ、教えてくれないかな」。

りょうは目を丸くしましたが、うれしそうに、トスの上げ方を教えてくれました。代わりに、たつやはりょうにボレーのこつを教えました。

一か月後、二人は部内戦で再び対戦し、今度は接戦になりました。かげで強がるより、正面から向き合うほうが、ずっと気持ちがいいとたつやは思いました。

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