故事成語辞典
得意になっている人をやりこめて、恥をかかせること。
将棋の強さを自慢していた兄は、小学生の妹に負けて鼻を折られた。
中学一年生のタイガは、町の卓球クラブでいちばん強い選手でした。小学生のころから大会で何度も優勝していて、「このクラブで、ぼくに勝てる人はいない」が口ぐせでした。ある日、クラブに新しいコーチがやってきました。もの静かなおじさんで、年はタイガのお父さんよりも上に見えました。タイガは「ぼくと試合してみますか」と、少し得意げに言いました。試合が始まると、タイガは得意のスマッシュを次々に打ちこみました。ところが、コーチはどんな球もやわらかく返してきます。タイガがあせって強く打つほど、球はコートの外に出ていきました。結果は、タイガの完敗でした。見ていたクラブの仲間は、だれも何も言いませんでした。得意になっていたタイガは、すっかり鼻を折られてしまったのです。試合のあと、コーチは言いました。「きみのスマッシュはすばらしい。でも、強く打つだけでは勝てない相手もいるんだよ」。タイガは、くやしさをこらえて「教えてください」と頭を下げました。それからタイガは、コーチのもとで、守りの練習にも取り組むようになりました。鼻を折られたあの日が、タイガにとって、もう一度卓球を学び直すきっかけになったのです。
中学一年生のタイガは、町の卓球クラブでいちばん強い選手でした。小学生のころから大会で何度も優勝していて、「このクラブで、ぼくに勝てる人はいない」が口ぐせでした。
ある日、クラブに新しいコーチがやってきました。もの静かなおじさんで、年はタイガのお父さんよりも上に見えました。タイガは「ぼくと試合してみますか」と、少し得意げに言いました。
試合が始まると、タイガは得意のスマッシュを次々に打ちこみました。ところが、コーチはどんな球もやわらかく返してきます。タイガがあせって強く打つほど、球はコートの外に出ていきました。
結果は、タイガの完敗でした。見ていたクラブの仲間は、だれも何も言いませんでした。得意になっていたタイガは、すっかり鼻を折られてしまったのです。
試合のあと、コーチは言いました。「きみのスマッシュはすばらしい。でも、強く打つだけでは勝てない相手もいるんだよ」。タイガは、くやしさをこらえて「教えてください」と頭を下げました。
それからタイガは、コーチのもとで、守りの練習にも取り組むようになりました。鼻を折られたあの日が、タイガにとって、もう一度卓球を学び直すきっかけになったのです。
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