覆水盆に返らず
(ふくすいぼんにかえらず)

「覆水盆に返らず」の意味

一度してしまったことは、もう取り返しがつかないということ。

「覆水盆に返らず」の使い方

友だちにひどいことを言ってしまったが、覆水盆に返らずで、言った言葉は取り消せない。

小学生に理解できる「覆水盆に返らず」を使った物語

れんは、夏休みの自由研究で、アサガオの観察日記をつけていました。毎朝、花の数を数えて、色えんぴつで絵をかいてきました。

ある日の夕方、れんはジュースを飲みながら、つくえの上で日記の続きを書いていました。そのとき、ひじがコップに当たって、ジュースがたおれてしまいました。

「あっ。」あわててふいたときには、もうおそすぎました。三週間分の絵と文字が、オレンジ色にそまってにじんでいたのです。

れんは泣きそうになりました。「時間をもどせたらいいのに。」すると、お父さんがそばに来て言いました。「覆水盆に返らず、だね。こぼれたジュースは、もうコップにはもどらない。でも、これからどうするかは決められるよ。」

れんは、しばらくだまって考えました。そして、写真を見ながら、もう一度日記をかき直すことにしました。毎朝アサガオの写真をとっておいたのが、役に立ったのです。

それからの数日、れんは一生けんめいかき直しました。前よりも、ていねいに色をぬりました。

新しい日記ができあがると、れんはつくえの上から飲み物をかたづけました。「覆水盆に返らずって、身にしみたよ。もう同じ失敗はしない。」れんの言葉に、お父さんはにっこりとうなずきました。

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