孝行のしたい時分に親はなし
(こうこうのしたいじぶんにおやはなし)

「孝行のしたい時分に親はなし」の意味

親のありがたさがわかって、親を大切にしたいと思うころには、もう親はいないことが多い。だから、親が元気なうちに大切にするべきだということ。

「孝行のしたい時分に親はなし」の使い方

孝行のしたい時分に親はなしと言うから、母の日には手作りのごはんを作ってあげよう。

小学生に理解できる「孝行のしたい時分に親はなし」を使った物語

中学一年生のまりかは、最近、お母さんに口ごたえばかりしていました。「勉強しなさい」と言われると、「わかってる」とつい強く言い返してしまうのです。

ある日、まりかはおばあちゃんの家に遊びに行きました。おばあちゃんは、古いアルバムを広げて、自分のお母さんの写真を見せてくれました。

「わたしもね、若いころは母に反発ばかりしていたの。でも、自分が親になって、母の苦労がやっとわかったのよ。ありがとうを伝えたいと思ったときには、母はもう遠い所に行ってしまっていたの。」

おばあちゃんは、写真をなでながら言いました。「孝行のしたい時分に親はなし、という言葉があるのよ。だから、まりかは、お母さんが元気なうちに大切にしてあげてね。」

まりかは、胸がきゅっとしめつけられるような気がしました。毎朝お弁当を作ってくれるお母さんの顔が、うかんできました。

家に帰ると、まりかは台所に立っているお母さんに、そっと声をかけました。「いつもありがとう。今日は、わたしがお皿を洗うね。」

お母さんはおどろいた顔をして、それからうれしそうに笑いました。「どうしたの、急に。」

まりかは、ただ笑ってごまかしました。孝行のしたい時分に親はなしという言葉を、心の中でくり返しながら、まりかはていねいにお皿を洗いました。

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