故事成語辞典
①めまいがすること。②とても忙しいこと。
運動会の前の日は準備することが多くて、目が回るほど忙しかった。
図書室に、新しい本が百さつとどいた日の昼休みのことです。五年生の図書委員のハヤテは、いつもより早く図書室へ向かいました。ドアを開けると、もう列ができていました。いちばん前の一年生は、きょうりゅうの本をむねにかかえています。列はろうかまで続いていました。カウンターに入ったのは、ハヤテと、六年生の図書委員のマヒロです。ハヤテがバーコードを読み取り、マヒロが返す日のはんこをおします。「次の人、どうぞ」「カードを見せてください」「その本は、予約の人がいます」。同じことを何十回も言っているうちに、自分の声が自分の声でないように聞こえてきました。そこへ、先生が顔を出しました。「すごい列だね。ハヤテくん、目が回るでしょう」「回ってます」と答えながらも、ハヤテの手は止まりませんでした。電車の本、まんがの歴史、ことわざのクイズ。どの表紙も、読みたくなるものばかりです。チャイムが鳴って、列がなくなりました。ハヤテは、カウンターの下にとっておいたつもりの一さつをさがしました。宇宙の本です。それが、ありません。貸し出しの記録を見ると、宇宙の本は二番目に借りられていました。借りたのは、さっきまでとなりではんこをおしていた、マヒロでした。
図書室に、新しい本が百さつとどいた日の昼休みのことです。五年生の図書委員のハヤテは、いつもより早く図書室へ向かいました。
ドアを開けると、もう列ができていました。いちばん前の一年生は、きょうりゅうの本をむねにかかえています。列はろうかまで続いていました。
カウンターに入ったのは、ハヤテと、六年生の図書委員のマヒロです。ハヤテがバーコードを読み取り、マヒロが返す日のはんこをおします。「次の人、どうぞ」「カードを見せてください」「その本は、予約の人がいます」。同じことを何十回も言っているうちに、自分の声が自分の声でないように聞こえてきました。
そこへ、先生が顔を出しました。「すごい列だね。ハヤテくん、目が回るでしょう」
「回ってます」と答えながらも、ハヤテの手は止まりませんでした。電車の本、まんがの歴史、ことわざのクイズ。どの表紙も、読みたくなるものばかりです。
チャイムが鳴って、列がなくなりました。ハヤテは、カウンターの下にとっておいたつもりの一さつをさがしました。宇宙の本です。それが、ありません。
貸し出しの記録を見ると、宇宙の本は二番目に借りられていました。借りたのは、さっきまでとなりではんこをおしていた、マヒロでした。
目の前がぐるぐる回るように感じる「めまい」のようすから、めまいがするほどとても忙しいことのたとえにも使われるようになりました。
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