故事成語辞典
お金を、不足なく全部そろえること。
借りていた千円を、耳を揃えて兄に返した。
マコトは、去年の夏、お姉ちゃんからゲーム機を買うお金を二千円借りました。「おこづかいをもらったら少しずつ返すね」と約束していたのです。ところが、マコトは三百円返したところで、残りのことをすっかり忘れていました。ある日、お姉ちゃんに「まだ千七百円残ってるよ」と言われて、ようやく思い出しました。「ごめん。今度まとめて返すよ」とマコトが言うと、お姉ちゃんは「今度っていつ? ちゃんと耳を揃えて返してね」と言いました。マコトは、次のおこづかいの日までに、自分で使えるお金をよく考えました。お菓子を買うのをがまんし、まんがは図書館で借りることにしました。そして、お年玉の残りと合わせて、ちょうど千七百円を用意しました。十円玉まで数えまちがいがないか、二回たしかめてからふうとうに入れました。「はい、残りの千七百円。耳を揃えて返すよ」。マコトがふうとうをわたすと、お姉ちゃんは中身を数えて、「たしかに」とにっこりしました。マコトは、肩の荷が下りたように、すっきりした気持ちになりました。
マコトは、去年の夏、お姉ちゃんからゲーム機を買うお金を二千円借りました。「おこづかいをもらったら少しずつ返すね」と約束していたのです。
ところが、マコトは三百円返したところで、残りのことをすっかり忘れていました。ある日、お姉ちゃんに「まだ千七百円残ってるよ」と言われて、ようやく思い出しました。
「ごめん。今度まとめて返すよ」とマコトが言うと、お姉ちゃんは「今度っていつ? ちゃんと耳を揃えて返してね」と言いました。
マコトは、次のおこづかいの日までに、自分で使えるお金をよく考えました。お菓子を買うのをがまんし、まんがは図書館で借りることにしました。
そして、お年玉の残りと合わせて、ちょうど千七百円を用意しました。十円玉まで数えまちがいがないか、二回たしかめてからふうとうに入れました。
「はい、残りの千七百円。耳を揃えて返すよ」。マコトがふうとうをわたすと、お姉ちゃんは中身を数えて、「たしかに」とにっこりしました。マコトは、肩の荷が下りたように、すっきりした気持ちになりました。
「耳」は昔のお金(小判など)のふちのことで、そのふちをそろえて全部そろえる、ということからきた言い方だと言われます。
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