故事成語辞典
暮らしていく手段をなくして、ひどく困ること。
会社がつぶれたら、働いている人たちが路頭に迷ってしまう。
むかしむかし、ある町に、小さなろうそく屋がありました。主人の作るろうそくは、長く明るく燃えると評判で、店はいつもにぎわっていました。ところがある年、町に電気の明かりが広まり始めました。人々は、ろうそくをあまり買わなくなりました。店の売り上げは、みるみるうちに減っていきました。「このままでは、店をたたむしかない。家族そろって路頭に迷うことになってしまう」。主人は、夜もねむれないほど悩みました。そんなある日、主人の娘が言いました。「お父さんのろうそくは、いい香りがするわ。明かりのためじゃなくて、香りを楽しむろうそくにしたらどうかしら」。主人は、さっそく花やみかんの皮を使って、香りのよいろうそくを作ってみました。そのろうそくは、おくりものとして大評判になり、遠くの町からも注文が来るようになりました。主人は、娘に言いました。「おまえのひとことのおかげで、家族を路頭に迷わせずにすんだよ」。それから店は、香りのろうそく屋として、長く町の人々に愛されたそうです。主人は、時代が変わっても、工夫しだいで道は開けるのだと、よく話していたということです。
むかしむかし、ある町に、小さなろうそく屋がありました。主人の作るろうそくは、長く明るく燃えると評判で、店はいつもにぎわっていました。
ところがある年、町に電気の明かりが広まり始めました。人々は、ろうそくをあまり買わなくなりました。店の売り上げは、みるみるうちに減っていきました。
「このままでは、店をたたむしかない。家族そろって路頭に迷うことになってしまう」。主人は、夜もねむれないほど悩みました。
そんなある日、主人の娘が言いました。「お父さんのろうそくは、いい香りがするわ。明かりのためじゃなくて、香りを楽しむろうそくにしたらどうかしら」。
主人は、さっそく花やみかんの皮を使って、香りのよいろうそくを作ってみました。そのろうそくは、おくりものとして大評判になり、遠くの町からも注文が来るようになりました。
主人は、娘に言いました。「おまえのひとことのおかげで、家族を路頭に迷わせずにすんだよ」。
それから店は、香りのろうそく屋として、長く町の人々に愛されたそうです。主人は、時代が変わっても、工夫しだいで道は開けるのだと、よく話していたということです。
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