故事成語辞典
世の中のことや常識を、よく知らないこと。また、そのような人。
お城で育ったお姫様は世間知らずで、お金の使い方も知らなかった。
春から、カエデはおばあちゃんの家でくらしています。留守番をしていた土曜日の朝、となりのおばさんが「回覧板、お願いね」と青いバインダーをわたしてくれました。カエデはお礼を言って受け取りましたが、「かいらんばん」が何なのか、分かりませんでした。前のマンションでは見たことがなかったのです。中には、町内のそうじの日のお知らせがはさまっていました。きっと、おばあちゃんへのお手紙だ。だったら返事を書かなくちゃ。カエデは、紙のうらにていねいな字で書きました。「おしらせ、ありがとうございました。そうじの日は、カエデも出ます」。そして、となりのおばさんに返しにいきました。お昼に帰ってきたおばあちゃんは、話を聞いて、おなかをかかえて笑いました。「回覧板はね、読んだら次の家へ回すものなの。となりに返したら、一周もしないで終わっちゃうよ」「世間知らずだねえ、うちの孫は」と、おばあちゃんはまだ笑っています。カエデは顔が熱くなりました。夕方、二人でとなりへ行くと、おばさんはうらの返事を見せて、「これ、このまま回すわね」と言いました。次の週に回ってきた回覧板には、カエデの返事の下に、知らない人の字で「そうじの日、待ってます」と書きそえてありました。
春から、カエデはおばあちゃんの家でくらしています。留守番をしていた土曜日の朝、となりのおばさんが「回覧板、お願いね」と青いバインダーをわたしてくれました。
カエデはお礼を言って受け取りましたが、「かいらんばん」が何なのか、分かりませんでした。前のマンションでは見たことがなかったのです。中には、町内のそうじの日のお知らせがはさまっていました。
きっと、おばあちゃんへのお手紙だ。だったら返事を書かなくちゃ。カエデは、紙のうらにていねいな字で書きました。「おしらせ、ありがとうございました。そうじの日は、カエデも出ます」。そして、となりのおばさんに返しにいきました。
お昼に帰ってきたおばあちゃんは、話を聞いて、おなかをかかえて笑いました。「回覧板はね、読んだら次の家へ回すものなの。となりに返したら、一周もしないで終わっちゃうよ」
「世間知らずだねえ、うちの孫は」と、おばあちゃんはまだ笑っています。カエデは顔が熱くなりました。
夕方、二人でとなりへ行くと、おばさんはうらの返事を見せて、「これ、このまま回すわね」と言いました。次の週に回ってきた回覧板には、カエデの返事の下に、知らない人の字で「そうじの日、待ってます」と書きそえてありました。
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