六月、ナオの学校の近くに、新しいパン屋さんができました。はじめのうちは、お客さんはあまり来ていないようでした。
ある日、ナオはお母さんといっしょに、そのパン屋さんでメロンパンを買いました。外はさくさく、中はふわふわで、とてもおいしいメロンパンでした。
ナオは、次の日学校で友だちにその話をしました。友だちも家族に話し、そのうち地域の新聞にもお店のことがのりました。
それからというもの、お店の人気はうなぎ登りになりました。朝早くから行列ができ、お昼前にはメロンパンが売り切れてしまう日が続きました。
ある日、ナオがお店に行くと、店長さんが「最初にメロンパンを買ってくれたお客さんだね」と声をかけてくれました。「人気がうなぎ登りで、毎朝三時から焼いているんだ。大変だけど、うれしいよ」
店長さんは、ナオのために一つ取っておいてくれたメロンパンをわたしてくれました。ナオは「これからも、ずっとこのお店に来るね」と言って、うれしそうにメロンパンを受け取りました。