敵に塩を送る
(てきにしおをおくる)

「敵に塩を送る」の意味

争っている相手が苦しんでいるときに、その弱みにつけこまず、かえって助けてあげること。

「敵に塩を送る」の使い方

試合の前に相手チームのシューズのひもが切れたので、予備をかしてあげた。敵に塩を送ることになったが、気持ちのよい試合ができた。

小学生に理解できる「敵に塩を送る」を使った物語

中学のバドミントン部に入っているしおりは、地区大会の決勝に進みました。相手は、となりの中学のあやのです。二人は、何度も試合をしてきたライバルでした。

試合の前、しおりはあやのが困った顔をしているのに気づきました。ラケットのガットが切れてしまい、予備のラケットも家に忘れてきたというのです。

しおりの心はゆれました。あやのが自分に合わないラケットで戦えば、しおりが勝つ見こみは大きくなります。でも、そんな勝ち方はしたくないと思いました。

しおりは、自分の予備のラケットを差し出しました。「よかったら、これを使って。」あやのはおどろいた顔をして、「本当にいいの」と聞きました。

試合はとてもはげしく、最後までどちらが勝つかわからない接戦になりました。結果は、あやのの勝ちでした。しおりはくやしかったけれど、全力を出しきれたので、すがすがしい気持ちでした。

試合のあと、コーチが言いました。「敵に塩を送るなんて、なかなかできることじゃない。しおりのそういうところが、すばらしいと思うよ。」

あやのは、ラケットを返しながら言いました。「ありがとう。次の大会でも、また勝負しようね。」二人は、かたくあく手をかわしました。

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