氏より育ち
(うじよりそだち)

「氏より育ち」の意味

人の性格や行いは、生まれた家がらよりも、育てられた環境やしつけによって決まるということ。

「氏より育ち」の使い方

氏より育ちというように、ていねいな言葉づかいは家でのしつけで身につくものだ。

小学生に理解できる「氏より育ち」を使った物語

中学一年生のなつきのクラスに、海外から転校生のエマがやってきました。エマのお父さんは日本人、お母さんはフランス人です。

エマは、日本語をとてもていねいに話しました。給食の前には必ず「いただきます」と手を合わせ、使ったものはきちんと元の場所にもどしました。

ある日、なつきはエマに聞いてみました。「エマは、どうしてそんなにお行儀がいいの。」

エマは、少しはずかしそうに答えました。「日本に住んでいたおばあちゃんと、ずっといっしょにくらしていたの。おばあちゃんが、小さいころから教えてくれたのよ。」

家に帰って、なつきはその話をお母さんにしました。お母さんはうなずいて言いました。「氏より育ち、という言葉があるのよ。どんな家に生まれたかより、どんなふうに育てられたかで、人はつくられていくの。」

なつきは、自分のことを考えてみました。そういえば、自分も「ありがとう」をきちんと言えているでしょうか。家ではつい、ぶっきらぼうになってしまうこともありました。

その夜、なつきはお母さんがごはんを出してくれたとき、きちんと「ありがとう」と言いました。お母さんは、少しおどろいたように笑いました。氏より育ちという言葉を思い出して、なつきは、自分も毎日の行いを大切にしようと思いました。

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