九死に一生を得る
(きゅうしにいっしょうをえる)

「九死に一生を得る」の意味

ほとんど助かる見こみのない、とても危ないところを、やっとのことで助かること。

「九死に一生を得る」の使い方

山で道に迷ったが、救助隊に見つけてもらい、九死に一生を得た。

小学生に理解できる「九死に一生を得る」を使った物語

夏休み、だいちはおじいちゃんの家で、昔の話を聞いていました。おじいちゃんは若いころ、山登りが大好きだったそうです。

「あるとき、冬の山で大雪にあったんだ。」おじいちゃんは、遠くを見るような目で話しはじめました。

「天気予報では晴れのはずだったのに、急に雪がふりだして、まわりがまっ白になった。道がわからなくなって、とうとう動けなくなってしまったんだよ。」

だいちは、どきどきしながら聞いていました。「それで、どうなったの。」

「岩のかげに雪のかべを作って、その中で風をしのいだ。持っていたチョコレートを少しずつ食べながら、ひと晩じっと待ったんだ。次の朝、救助隊の人たちが見つけてくれてね。九死に一生を得た、とはあのことだよ。」

おじいちゃんは、たなの上の古い写真を見せてくれました。救助隊の人たちといっしょに、やせたおじいちゃんが笑っている写真でした。

「それからは、山に登る前に必ず天気をよく調べて、少しでもあやしいときは行かないことにしたんだ。そして、家族にどの山に行くかを必ず伝えるようにした。」

だいちは、おじいちゃんが今こうして元気でいてくれることが、とてもありがたく思えました。九死に一生を得たおじいちゃんの話を、だいちはずっと忘れないでいようと思いました。

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