李下に冠を正さず
(りかにかんむりをたださず)

「李下に冠を正さず」の意味

人からうたがわれるようなことは、はじめからしないほうがよいということ。

「李下に冠を正さず」の使い方

テストのときは李下に冠を正さずで、消しゴムを落としても先生に言ってから拾うようにしている。

小学生に理解できる「李下に冠を正さず」を使った物語

中学二年生のたかしは、テストの時間に筆箱を落としてしまいました。えんぴつや消しゴムが、となりの席の近くまで転がっていきました。

たかしは、すぐにかがんで拾おうとしました。でも、そのときふと思いとどまりました。となりの席の子の答案用紙が、すぐそばにあったからです。

「もし今、ここでかがんだら、答えをのぞいたと思われるかもしれない。」たかしは手をあげて、先生に言いました。「先生、筆箱を落としてしまいました。」先生は、すぐに拾ってくれました。

テストのあと、先生がたかしに声をかけました。「さっきは、よく手をあげてくれたね。李下に冠を正さず、という言葉があるんだ。すももの木の下で、冠をなおそうと手をあげると、すももをとっているとうたがわれる。だから、うたがわれるようなことは、はじめからしないほうがいいという意味だよ。」

たかしは、少しほこらしい気持ちになりました。

家に帰ってその話をすると、お父さんも言いました。「自分が正しいことをしていても、人からどう見えるかを考えるのは大切だよ。李下に冠を正さずは、大人になってからも役に立つ考え方だ。」

それからたかしは、人にうたがわれそうな場面では、先に声をかけたり、ひと言ことわったりするようにしました。そうすると、まわりの人からも信用されるようになっていきました。

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