金は天下の回り物
(かねはてんかのまわりもの)

「金は天下の回り物」の意味

お金は、人から人へとめぐっていくものなので、今は持っていなくても、いつか自分のところにも回ってくるということ。

「金は天下の回り物」の使い方

おこづかいを使いすぎて落ちこんでいたら、父に金は天下の回り物だから、次から気をつければいいと言われた。

小学生に理解できる「金は天下の回り物」を使った物語

小学六年生のあかりの家は、商店街で小さなパン屋をしています。ある日、あかりはお父さんといっしょに、店の売り上げを数えていました。

「お父さん、このお金はどこから来て、どこへ行くの。」あかりがたずねると、お父さんは少し考えてから話しはじめました。

「お客さんがパンを買ってくれたお金で、お父さんは小麦粉やバターを買う。そのお金で、粉屋さんや牛を育てる人がくらしている。その人たちが、またうちのパンを買いに来てくれることもあるんだ。」

「お金って、ぐるぐる回っているんだね。」あかりが言うと、お父さんはうなずきました。「そうだよ。金は天下の回り物、という言葉があってね。お金は一か所にとどまらず、人から人へめぐっていくものなんだ。」

次の日、あかりは商店街の八百屋さんで、お母さんにたのまれた野菜を買いました。八百屋のおじさんは、「毎朝、お宅のパンを食べているよ」と笑いました。

あかりは、おじさんにわたしたお金が、いつかまたパン屋にもどってくるかもしれないと思うと、ふしぎな気持ちになりました。

家に帰ると、あかりはお父さんに言いました。「金は天下の回り物って、本当だったよ。」お父さんは、焼きたてのパンをあかりにわたしながら、にっこりと笑いました。

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