正直者が馬鹿を見る
(しょうじきものがばかをみる)

「正直者が馬鹿を見る」の意味

ずるい人がうまく得をして、正直な人がかえって損をするということ。

「正直者が馬鹿を見る」の使い方

列にきちんと並んでいたのに、横から入った人が先に買えて、正直者が馬鹿を見ると思った。

小学生に理解できる「正直者が馬鹿を見る」を使った物語

小学六年生のちひろのクラスでは、そうじの時間に、ほうきを使う係とぞうきんがけの係に分かれていました。

ぞうきんがけは、冷たい水を使うので、みんながいやがる仕事でした。ある日、先生が「ぞうきんがけは、やりたい人がいたら手をあげて」と言うと、だれも手をあげません。ちひろは、しかたなく手をあげました。

ところが、次の日から、ほうきの係の子たちは、ちひろの見ていないところでおしゃべりばかりしていました。ちひろは、一人で何度もぞうきんをしぼりました。

家に帰って、ちひろはお母さんに言いました。「正直者が馬鹿を見るって、こういうことだね。まじめにやるほど損をするみたい。」

お母さんは、ちひろの手を温めながら言いました。「たしかに、そう感じることもあるわね。でも、ちひろががんばっていることは、きっとだれかが見ているわ。」

その週の終わり、学級会で先生が言いました。「この一週間、教室がとてもきれいでした。ちひろさんが、毎日ていねいにぞうきんがけをしてくれたからです。」

クラスのみんなが、ちひろに大きなはく手をおくりました。ほうきの係の子たちも、少しはずかしそうに「次は手伝うね」と言ってくれました。

ちひろは、正直者が馬鹿を見ることばかりではないのだと、ほっとした気持ちになりました。

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