破れ鍋に綴じ蓋
(われなべにとじぶた)

「破れ鍋に綴じ蓋」の意味

どんな人にも、その人にふさわしい相手がいるということ。また、似た者どうしが結びつくとうまくいくということ。

「破れ鍋に綴じ蓋」の使い方

そそっかしい父とのんびりした母は、破れ鍋に綴じ蓋で、いつも仲がよい。

小学生に理解できる「破れ鍋に綴じ蓋」を使った物語

けんじのおじいちゃんとおばあちゃんは、近所でも有名な仲よし夫婦です。

おじいちゃんは、とてもわすれっぽい人です。めがねを頭の上にのせたまま、「めがねはどこだ」とさがしていることがよくありました。おばあちゃんも、負けずにわすれっぽい人です。かさを持って出かけたのに、帰りにはお店に置いてきてしまうのです。

ある日、二人は買い物から帰ってきて、げんかんの前で立ち止まりました。「かぎは、あなたが持っていたでしょう。」「いや、おまえが持っているはずだ。」二人とも、かぎを家の中にわすれてきていたのです。

けんじが中からドアを開けてあげると、二人は顔を見合わせて大笑いしました。

その夜、けんじはおじいちゃんにたずねました。「おじいちゃんとおばあちゃんは、どうしてそんなに仲がいいの。」

おじいちゃんは、てれくさそうに笑いました。「破れ鍋に綴じ蓋、という言葉があってね。わしもおばあちゃんも、完ぺきな人間じゃない。でも、似た者どうしだから、おたがいの失敗を笑って許し合えるんだよ。」

おばあちゃんも、にこにこしながらうなずきました。けんじは、完ぺきでなくても、おたがいを思いやれる二人がすてきだと思いました。

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