泣く子と地頭には勝てぬ
(なくことじとうにはかてぬ)

「泣く子と地頭には勝てぬ」の意味

道理の通じない相手や、力の強い相手とは、言い争っても勝ち目がないので、従うしかないということ。

「泣く子と地頭には勝てぬ」の使い方

妹がどうしてもブランコをゆずらず、泣く子と地頭には勝てぬと思って、ぼくはすべり台で遊んだ。

小学生に理解できる「泣く子と地頭には勝てぬ」を使った物語

日曜日、小学五年生のはやとは、三さいの妹のみくと公園に行きました。はやとは、新しく買ってもらったボールで、サッカーの練習をするつもりでした。

ところが、みくはボールを見ると、「みくのボール」と言って、両手でかかえてはなしません。「これは、お兄ちゃんのだよ。」はやとがボールを取り返そうとすると、みくは大きな声で泣きだしてしまいました。

まわりの人たちが、何ごとかとこちらを見ています。はやとは、どうしていいかわからなくなりました。

そこへ、お母さんがやってきました。お母さんは、泣いているみくをだきあげて、はやとに言いました。「泣く子と地頭には勝てぬ、と言ってね。小さい子に、いくら理屈を言ってもわかってもらえないのよ。今日は、少しだけみくにかしてあげてくれる。」

はやとは、しぶしぶうなずきました。みくはボールをかかえると、すぐに泣きやみ、にこにこしながら転がして遊びはじめました。

はやとは、みくがボールを転がすたびに、ゆっくりとけり返してあげました。そのうちに、二人でボールを転がし合う遊びになりました。みくはきゃっきゃと笑い、はやとも思わず笑っていました。

帰り道、はやとはお母さんに言いました。「泣く子と地頭には勝てぬって、本当だね。でも、みくと遊ぶのも楽しかったよ。」

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