ある日、ミサキのクラスに、近くの大学から理科の先生が来て、特別授業をしてくれました。テーマは「空気の力」です。
先生は、水をいっぱいに入れたコップに厚紙をのせて、そのままコップをさかさまにしました。ミサキは、水がこぼれると思って思わず身をひきました。
ところが、水は一てきもこぼれません。厚紙は、コップの口にぴったりとくっついたままです。クラスのみんなは、目を丸くしてコップを見つめました。
「空気が下から厚紙をおしているから、水がこぼれないんだよ」と先生が説明しました。次に先生は、空きかんに少しだけ水を入れて温め、それを冷たい水につけました。すると、かんが一しゅんでぺしゃんこにつぶれました。
今度は、いつもはあまりおどろかないタケルまで、目を丸くしていました。「空気って、こんなに力があるんだ」と、教室じゅうがざわめきました。
授業が終わったあと、ミサキは家でもコップと厚紙の実験をやってみました。弟に見せると、弟も目を丸くして「もう一回やって!」とせがみました。ミサキは、先生のまねをして説明してあげました。