袖を引く(そでをひく)

「袖を引く」の意味

①そっと袖を引っぱって、注意したり合図したりすること。②人を誘うこと。

「袖を引く」の使い方

失礼なことを言いそうな弟の袖を引いて、だまらせた。

小学生に理解できる「袖を引く」を使った物語

日曜日、ミクはお母さんといっしょに、おばあちゃんの家へ遊びに行きました。おばあちゃんの家には、近所のおばさんたちも集まっていて、にぎやかにおしゃべりをしていました。

ミクがお菓子を食べていると、近所のおばさんが言いました。「ミクちゃん、ずいぶん大きくなったわね。いま何年生?」。

ミクが答えようとしたとき、お母さんが横から「この子ったら、この前のテストで……」と、ミクがはずかしいと思っている話を始めそうになりました。

ミクは、あわててお母さんの袖を引きました。お母さんは、ミクの顔を見てはっと気づき、「あら、何でもないわ」と話を変えてくれました。

帰り道、お母さんが笑いながら言いました。「さっきは、袖を引いてくれてありがとう。うっかり、ミクのいやがる話をするところだったわ」。

ミクは、少しほっとしました。声に出して「やめて」と言うと、まわりの人にも気づかれてしまいます。袖を引くだけなら、お母さんにだけ伝えることができるのです。

「でも、家に帰ったら、テストの話はちゃんと聞かせてね」。お母さんの言葉に、ミクは苦笑いしながらうなずいたのでした。

「袖を引く」の例文

  • 温泉街の土産物屋では、店の人が通りかかる客の袖を引いて、まんじゅうの試食をすすめていた。
  • 美術館で、作品にさわろうとした祖父の袖を、わたしはあわてて引いた。
  • 写真をとる前に、いとこがそっと袖を引いて、わたしのシャツのボタンがずれていることを教えてくれた。

「袖を引く」の由来

着物の袖を手で引いて、人に知らせたり、さそったりした様子から言った言い方です。

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