故事成語辞典
遠回しに言って、相手にそれとなく気づかせようとすること。
母は「最近、部屋がせまく見えるわね」と謎をかけて、片づけをうながした。
ある日の夕方、ハルトはテレビを見ながら、ゲームもしていました。宿題は、まだ手を付けていません。お母さんが、台所から声をかけてきました。「ねえハルト、つくえの上のノートさん、さびしそうにしていない?」。ハルトは「ふうん」と生返事をしました。すると、お母さんはまた言いました。「えんぴつさんも、早く出番が来ないかなって待っているみたいよ」。ハルトは、はっとしました。お母さんは、「宿題をしなさい」と直接言うかわりに、謎をかけていたのです。ハルトは、ゲームを止めて、つくえに向かいました。「わかったよ、宿題やる」。お母さんは、台所でくすっと笑っていました。宿題が終わると、ハルトはお母さんに聞きました。「どうして、はっきり『宿題しなさい』って言わなかったの?」。お母さんは答えました。「謎をかけたほうが、ハルトが自分で気づいてくれると思ったの。自分で気づいてやるほうが、気持ちがいいでしょう」。ハルトは、たしかにそうだと思いました。次の日から、お母さんに謎をかけられる前に、自分から宿題を始めるようにしたのでした。
ある日の夕方、ハルトはテレビを見ながら、ゲームもしていました。宿題は、まだ手を付けていません。
お母さんが、台所から声をかけてきました。「ねえハルト、つくえの上のノートさん、さびしそうにしていない?」。
ハルトは「ふうん」と生返事をしました。すると、お母さんはまた言いました。「えんぴつさんも、早く出番が来ないかなって待っているみたいよ」。
ハルトは、はっとしました。お母さんは、「宿題をしなさい」と直接言うかわりに、謎をかけていたのです。
ハルトは、ゲームを止めて、つくえに向かいました。「わかったよ、宿題やる」。お母さんは、台所でくすっと笑っていました。
宿題が終わると、ハルトはお母さんに聞きました。「どうして、はっきり『宿題しなさい』って言わなかったの?」。
お母さんは答えました。「謎をかけたほうが、ハルトが自分で気づいてくれると思ったの。自分で気づいてやるほうが、気持ちがいいでしょう」。
ハルトは、たしかにそうだと思いました。次の日から、お母さんに謎をかけられる前に、自分から宿題を始めるようにしたのでした。
なぞなぞを出して相手に答えを考えさせるように、遠回しに言うことにたとえた言い方です。
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