男がすたる(おとこがすたる)

「男がすたる」の意味

男としての面目がつぶれること。

「男がすたる」の使い方

ここで約束を破ったら男がすたると、兄は雨の中を出かけていった。

小学生に理解できる「男がすたる」を使った物語

むかしむかし、ある城下町に、腕のいい大工の棟梁がいました。棟梁は、「一度引き受けた仕事は、何があってもやりとげる」と、いつも弟子たちに言っていました。

ある年、棟梁は町のお寺の山門を建てる仕事を引き受けました。ところが、工事のとちゅうで、使うはずだった大きな木材が、長雨でだめになってしまいました。

弟子の一人が言いました。「棟梁、この雨では、約束の日までに間に合いません。お寺に言って、待ってもらいましょう」。

けれど棟梁は、首を横にふりました。「約束を守れなかったら、男がすたる。わしは、自分の言葉にうそをつきたくないんだ」。

棟梁は、遠くの山まで出かけて、新しい木材をさがしてきました。そして、弟子たちといっしょに、朝早くから夜おそくまで働きました。

約束の日の朝、山門はみごとに完成しました。お寺の和尚さんは、何度も頭を下げてお礼を言いました。

弟子たちは、棟梁の背中を見ながら思いました。男がすたるようなことはしない、というのは、自分の言葉に責任を持つということなのだと。そして、自分たちもそんな職人になろうと心に決めたのでした。

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