五年生のクラスでは、学級会で遠足の行き先を話し合っていました。司会のコウジが、それぞれの班の意見を順番に聞いています。
二班のミオが、「わたしたちは、水族館がいいと思います。理由は、理科で学んだ海の生き物を…」と説明を始めました。そのとき、タイチが手もあげずに「水族館なんて、去年も行ったじゃん」と大きな声で言いました。
ミオは説明のとちゅうで言葉が止まり、何を言おうとしていたのかわからなくなってしまいました。教室は、少し気まずい空気になりました。
コウジは落ち着いて言いました。「タイチくん、ミオさんの説明がまだ終わっていないよ。横槍を入れないで、最後まで聞こう。意見はそのあとで言ってね」
ミオが説明を終えると、タイチは手をあげて言いました。「さっきは横槍を入れてごめん。去年も行ったから、ほかのところがいいと思ったんだ」。ミオは「ううん、理由がわかってよかった」と答えました。
そのあと、みんなは一つずつ意見を出し合い、最後は多数決で動物園に決まりました。学級会が終わると、先生は「今日は、みんな最後まで人の話を聞けていたね」とほめてくれました。