お正月、そらは家族の前で今年の目標を発表しました。「毎朝六時に起きて、ジョギングをします。」
お父さんが「すごいね。でも、言うは易く行うは難しだよ」と言うと、そらは胸をはって答えました。「だいじょうぶ。ぼくは絶対にやりとげるから。」
一日目と二日目は、目覚まし時計で元気に起きて、家のまわりを走りました。冷たい空気が気持ちよく、そらは自分をほめたい気分でした。
ところが、三日目の朝はとても寒く、ふとんから出るのがいやになりました。「今日は休んで、明日がんばろう。」そう思ってねてしまうと、次の日も、その次の日も、起きられなくなってしまいました。
一週間後、そらははずかしそうにお父さんに言いました。「目標、守れなかった。言うは易く行うは難しって、本当だね。」
お父さんは笑って言いました。「最初から大きな目標にしなくてもいいんだよ。たとえば、休みの日だけ走るところから始めてみたらどうかな。」
そらは、土曜日と日曜日の朝に走ることにしました。それなら続けられそうです。お父さんもいっしょに走ってくれることになりました。
春になるころには、そらは平日にも走れるようになっていました。口で言ったことをやりとげるには、少しずつ進める工夫が大切なのだと、そらは学びました。