取り付く島もない(とりつくしまもない)

「取り付く島もない」の意味

相手の態度が冷たくて、話しかけるきっかけもない様子。

「取り付く島もない」の使い方

先生に提出の期限をのばしてほしいとたのんだが、「決まりは決まりです」と取り付く島もなかった。

小学生に理解できる「取り付く島もない」を使った物語

夏休みの自由研究で、ハヤトは同じ班のリョウと一緒に、町の川の生き物を調べることになりました。ところが、班を決めた次の日から、リョウはあまり話をしてくれなくなりました。

ハヤトが「土曜日に川へ行かない?」と声をかけても、リョウは本から目を上げず、「行かない」とだけ答えます。「じゃあ、いつならいい?」と聞いても、「わからない」と言って席を立ってしまいました。

ハヤトはどうしたらいいかわからなくなり、家でお姉ちゃんに話しました。「話しかけても、取り付く島もないんだ。ぼく、何か悪いことをしたのかな」

お姉ちゃんは少し考えてから言いました。「もしかしたら、リョウくんにも何か事情があるのかもしれないよ。手紙で聞いてみたら?」

次の日、ハヤトは短い手紙をリョウにわたしました。「自由研究、リョウの都合のいい日に合わせるよ」。放課後、リョウがハヤトのところに来て、小さな声で言いました。「ごめん。実は、ぼく泳げなくて、川に行くのがこわかったんだ」

ハヤトは「それなら、川には入らずに、岸から観察しよう」と答えました。リョウはほっとした顔になりました。取り付く島もないように見えたのは、言い出せないことがあったからだったのです。二人はその週の土曜日、いっしょに川へ出かけました。

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