子は鎹
(こはかすがい)

「子は鎹」の意味

子どもへの愛情が、夫婦の仲をつなぎとめ、二人の関係をこわれないようにするということ。

「子は鎹」の使い方

けんかをしていた両親が、弟の熱をきっかけに仲直りしたのを見て、子は鎹だと祖母が笑った。

小学生に理解できる「子は鎹」を使った物語

ある日曜日の朝、ゆうりのお父さんとお母さんは、旅行の行き先のことで言い合いになりました。お父さんは山に行きたい、お母さんは海に行きたいと、どちらもゆずりません。

とうとう、二人はぷいとそっぽを向いて、口をきかなくなってしまいました。家の中は、しんとして、なんだか重い空気になりました。

ゆうりは、どうしたら二人が仲直りできるか考えました。そして、画用紙を取り出して、絵をかきはじめました。山の上で家族みんながお弁当を食べている絵と、海で家族みんなが泳いでいる絵です。

お昼前、ゆうりは二まいの絵を、お父さんとお母さんの前にならべました。「わたし、どっちにも行きたい。夏休みは長いから、両方行けないかな。」

二人は、絵をじっと見つめました。そして、顔を見合わせて、ふっと笑いました。「そうだね、両方行けばいいんだ。」お父さんが言うと、お母さんも「意地をはって、ごめんなさい」とうなずきました。

その日の夕方、遊びに来ていたおばあちゃんが、その話を聞いて笑いました。「子は鎹というけれど、本当ね。ゆうりのおかげで、二人がちゃんとつながったわ。」

「かすがいって、なあに。」ゆうりがたずねると、おばあちゃんは「材木と材木をつなぎとめる、金具のことよ」と教えてくれました。ゆうりは、自分が家族をつなぐ金具になれたことが、なんだかうれしく思えました。

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